環境に配慮した 人工芝グラウンドの設計・施工
- マイクロプラスチックの流出抑制
- 温度抑制による気候変動への対策
ミズノのワンストップソリューション 環境配慮人工芝グラウンド設計
環境に優しい人工芝を
利用し続けるために
人工芝はスポーツ施設や学校、家のベランダなどさまざまな場所で使われている
⾝近なものであり、私たちの豊かな⽣活を支えています。
しかし、長期間の使用等による劣化や不適切な管理等によって、
導⼊施設の地表⾯温度への影響や「マイクロプラスチック」とよばれる微細な
海洋プラスチックゴミが発⽣することがわかっています。
ミズノの人工芝グラウンド設計は、気候変動への対策およびスポーツ用人工芝由来の
マイクロプラスチックの流出抑制といった環境保全に適しております。
既存グラウンドの使用計画から設計・施工の工程、長期的な維持運用までを見据え、
ワンストップで支援いたします。
MS CRAFT SERIESは環境省が優れた環境技術を普及させるために進めている
「環境技術実証(ETV)事業」の実証対象に採択され、
「気候変動対策技術領域」と「⽔・⼟壌環境保全技術領域」の2つの領域で実証が完了しています。
人工芝グラウンド設計時の
対応策紹介
特殊捲縮加工マイクロプラスチック
流出抑制人工芝
SERIES
「気候変動対策技術領域」
「⽔・⼟壌環境保全技術領域」
マイクロプラスチック削減に向けた
グッド・プラクティス集に採用
環境省ETV事業に選定され環境負荷軽減効果が実証済み
MS CRAFTは、環境省の環境技術実証事業(ETV事業)における
「気候変動対策技術領域」、「⽔・⼟壌環境保全技術領域」の2つの領域において選定され、実証完了しました。
ETV事業とは
環境技術実証事業(ETV事業)とは、環境技術開発者でも利用者でもない信頼できる第三者機関(実証機関)が
環境技術環境保全効果等を実証し、その結果を環境省ウェブサイト等で広く公表することにより、環境技術の普及を支援するものです。
マイクロプラスチック流出抑制
ゴムチップの⾶散が少ない・流出しにくい、環境に配慮した特殊捲縮加工パイル
パイルに捲縮加工を施すことにより、天然芝に近い形状を追求。
パイルが充填材を覆う構造により直⽑型ロングパイル人工芝と⽐べて、
ボールバウンドや降⾬による充填材の⾶散・流出を軽減。
独⾃の特殊捲縮加工パイル
- ・充填材がパイルを覆い⾶散抑制
- ・降⾬時もゴムチップが浮きづらい
- ・横⽅向に流れる量が少ない
降⾬、プレーによる充填材流出量を従来品と⽐較し70% 以上軽減
充填材流出試験
浸⽔状況をアクリルケースを使って再現。
貯⽔・排⽔を20回繰り返しケース外に流出した充填材量を計測。
充填材の流出量⽐較
経年劣化を想定した摩耗試験後も従来品(温度抑制機能付き直⽑人工芝)よりも降⾬等による充填材流出を抑制する効果も確認・実証済です。
表⾯温度抑制効果
夏季晴天時において従来品※より
-5℃以上の温度抑制効果
⽇射反射機能付きパイルを採用し、更にそのパイルが充填材を覆う構造により、優れた温度抑制機能を発揮し、温度抑制・ヒートアイランド現象を軽減。
※従来品= 温度抑制機能付き直毛人工芝
従来品とMS CRAFT SERIESの比較
従来品
直⽑型人工芝
温度抑制機能(⽇射反射機能)付きのパイルでも
充填材が見えている部分は温度抑制効果が低い。
MS CRAFT
SERIES
温度抑制機能(⽇射反射機能)付きのパイルで充填材を上からふんわりとカバーすることにより、反射効率を⾼め温度抑制。
茶殻リサイクル充填材
Field Chip「Greentea」
伊藤園と共同開発、茶殻を配合したフィールドチップ「グリーンティー」。
茶殻のリサイクル、表⾯温度抑制、CO2 削減を実現
「お〜いお茶」ペットボトル
約43万本分の茶殻をリサイクル
伊藤園の「お〜いお茶」は、⽇本を代表する茶系飲料。
販売量の伸びとともに、製造後に排出される茶殻の排出量も増加。
伊藤園独⾃の技術「茶殻リサイクルシステム」を活用して共同開発した、
Field Chip「Greentea」は、サッカー場1⾯全量使用の場合、
「お〜いお茶」ペットボトル約43万本の茶殻をリサイクル活用。
ゴム臭がなく、表⾯温度抑制効果があります。
※サッカー場1⾯あたり(サッカー場1⾯:約8,000㎡)
※緑茶飲料「お〜いお茶」525mlペットボトル換算
茶殻リサイクルを通して持続可能な社会へ
表面温度の上昇を約7℃抑制
Field Chip 「Greentea」を、ロングパイル人工芝サッカー場1面(※1)で
全量使用した場合、黒ゴムチップの充填材と比較して表面温度の上昇を約7℃抑制します。
また、茶殻にはお茶の樹木(植物)が吸収した二酸化炭素が蓄えられているため、茶殻をリサイクルした本製品は、
サッカー場1面あたり、大気中にある約4.3t-CO2の二酸化炭素を削減している計算となります(※2)。
なお、約4.3t-CO2はサッカーボールに換算(※3)すると約390,000個分になります。
(※1)約8,000㎡
(※2)ヤナコ HCN コーダー MT-700HCN 型(ヤナコ分析工業株式会社製)により炭素量を測定
(※3)サッカーボール5号球直径22cm(体積約5.57cm³)を用いて、理想気体(標準状態)で計算
設備
MP⾶散ネット
人工芝の摩耗し千切れたパイルが⾵に⾶ばされ
フィールド外へ⾶散するのを防ぐため、
防球ネットに⾶散防⽌用ネットを重ねて設置
集⽔桝フィルター
既存グラウンドにも⼿軽に取り⼊れられるフィルター
現場の課題ヒアリングから⽣まれた新商品
出⼊⼝MP回収側溝
⾜・服に付着したごみ・マイクロプラスチックを回収する
側溝をグラウンド出⼊⼝に設置。マイクロプラスチックの
施設外への持ち出しを抑制
グラウンド設計・管理
側溝カバー設計
側溝の上まで人工芝を敷設し、ごみの流出リスクを低減
グラウンド設計・管理
適切なグラウンド管理
メンテナンスによる人工芝の長寿命化
スポーツで使用する人工芝の状態は、使用する競技や使用頻度、人数などで刻一刻と変化します。
その状態にあったメンテナンスを行うためには、現状を把握することが第一となります。
ミズノグループの人工芝に対するメンテナンスは、現状の調査から始まりメンテナンス⽅法の決定及び提案、メンテナンス作業、作業後の調査というチェーンサイクルで実施しています。